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恋日記

2011年06月12日(Sun)
【同じ、空のした】
夢は見るものだから、叶うわけがないと、思っていました。
 
叶うはずもないのだから、夢は見ないほうがいいと、頑なになっていました。
 
生きていても、ただ流されて、裏切られて、大人になって。
 
生涯を終えるんだろうと、思っていました。
 
だけど、それは違うと教えてくれた彼がいました。
 
勉強なんかだいっきらいで、回りの友達のポジティブについていけなくて。
 
彼の家に外泊した時に、ふと漏らしたことがあった。
 
 
『短大、行きたくない。辞めようかな』
 
 
ゲームをしていた彼は、即刻ゲームをやめて、わたしに正座をしなさいと言った。
 
 
『おれだって仕事なんか嫌だ。毎朝、行きたくねえなって、休もうってすげえ悩む』
 
 
『けど、結局行く。行くとやんなきゃならない仕事が当たり前にあって。仕事やって、気付くと仕事終わってる』
 
『家に帰って来ると、あーまた明日も仕事かよって。嫌んなる。けど、結局また行く』
 
 
そうやってると、いつの間にか一週間が終わってて、1ヶ月が過ぎて、ひとつ歳くってた。
 
 
『そしたら、お前に出逢って、好きになってた』
 
 
だから、こんな人生でもいいかなって思った。
 
 
『だから、嫌でも何でも学校だけは行け。今やめたら絶対後悔するぞ』
 
 
おれは大学行きたくても行けなかった人間だから、そう思う。
 
 
『目標とか夢とかしっかり確実に持ってるやつは一握りだ。みんなお前と同じ。葛藤してんだから』
 
 
あの時、わたしは確か18歳だったかな。
 
 
適当に周りに合わせて生きていたわたしが、グラリと揺れた夜でした。
 
 
ひとりの男の人としてはもちろん。
 
 
ひとりの人間として、猛烈に尊敬しました。
 
 
今も、していますが。
 
 
もう、会うこともできないですが。
 
 
今でも、好きです。
 
 
好きです。
 
大好きです。
 
 
たまらなく、すき。
 
 
久しぶりに、空を見上げて涙がこみ上げました。
 
 
ピンク色の花の下から見上げた空が、今にも泣き出しそうで、胸がいっぱいになった。
 
 
 
会いたくて、もう一度逢いたくて、手を伸ばしてみたけれど、やっぱり届かなかった。
 
 
だけど、ひとつ分かったこと。
 
 
わたしはひとりじゃないということ。
 
更新の遅いわたしを支えてくださる読者のみなさま。
 
友達に家族。
 
 
何かがあると気にかけてくださる、担当者様。
 
みんながこの同じ空の下にいてくれるということ。
 
みなさま、本当にありがとう。
 
大好きです。
 
 
この同じ空のしたにいる、みなさまが大好きです。
 
 
さあ、明日はどんな1日が待っているのかしら。
 
 
この、同じ、空のした、で。
 
 
あこ
 
 
 
 


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